国立大学法人 東京海洋大学 海洋工学部
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船の運航・管理をはじめとする海事システムのエキスパートの育成
メッセージ
本学科では、船を安全かつ効率的に運航するための最新のナビゲーション技術や、 船の運航をサポートする最先端の情報技術を教育します。実習授業を多く取り入れ、 教室での授業がより具体的に理解できるように工夫されています。 この建学以来の伝統的な授業法に加え、 国際的に活躍できるよう英語能力の強化にも力を入れています。 海運をはじめとし海洋開発、造船、船級協会、港湾、 航海機器製造などの海事産業で卒業生は活躍していますので、 グローバルに活躍したい学生を待っています。
海事システム工学科長 庄司 邦昭
学科概要
募集人員:65名
学位:学士(工学)
船舶運航技術や船と陸のシステムを結ぶための情報通信技術、さらにこれら海事システムの管理を基本的・応用的・総合的に教育研究します。
学ぶ 海上輸送のエキスパートを目指せ!
我が国は周囲を海に囲まれており、国際貿易貨物のほとんど(重量で99.7%)は海上輸送に頼っています。 それを支えるのが海運産業です。船舶はこの海の上を移動する重要な手段であり、貨物や人を輸送するなど、種々の用途に使われています。海事システム工学科では、1、2年次においてこうした海事システム工学の基礎を学ぶとともに、(独)航海訓練所の大型練習船による船舶実習(2カ月)を含む実習や演習を通して船舶運航の基礎を学びます。学科定員65名のメリットを生かし、授業の大半は少人数編成。教室での授業のみでなく、海洋工学部所属の練習船「汐路丸」による船舶実習や本格的な操船シミュレータによる操船実習など、実験・実習を多く取り入れ、理論的かつ実践的教育を行っています。そして3年次になる時に航海システムコースか情報システムコースのどちらかを選びます。
カリキュラム

特徴ある2つのコース
●航海システムコースでは、船舶運航や海難事故そして海洋環境の保全にも的確に対応できる船舶運航管理者の養成を目的としています。海上における船舶運航技術者および船員指揮管理、陸上における運行管理、フリート管理、運航行政、港湾行政、海運経営などの分野にあって、将来中核を担う技術者を育成します。このコースを修了して3級海技士(航海)の免許取得を目指す学生は乗船実習科(6カ月)へ進学し、大型帆船による実習に取り組みます。
●情報システムコースでは、船舶運航システムや海洋関連システム等への情報技術の導入や、海上交通のインテリジェント化を進めて、船舶を取り巻く海事産業及び情報通信産業の発展に尽くす情報技術者の養成を目的としています。衛星測位システムなどの実際のシステムを体験しながら実践的に情報技術を学びます。

学生

責任感、リーダシップ、国際感覚を身につけ、ゆるぎない知性を磨く!
本学科では様々な船舶のオペレーションを通して、海上の輸送技術について学び、国際的な活躍を目指す若者を求めています。このための教育として、入学者全員を対象に、2年次までの2年間に(独)航海訓練所の大型練習船による2カ月の船舶実習を実施します。このような特色ある教育を行いますので、特に船舶の運航や管理及びそれを取り巻く海事情報技術に強い関心と探求の意欲をもつ学生の入学を希望しています。
東京駅から電車で4分、130余年の歴史を有するキャンパスにはたくさんの木々と数々の文化財があります。校舎に隣接した学生寮は非常に安価(約6,000円/月)で、快適な研究・就職活動が可能です。

乗船実習 1・2年次に1ヶ月ずつの乗船実習は、全員必修です。
航海システムコースでは、3年次に1ヶ月、4年次に3ヶ月の乗船実習があります。卒業後は、乗船実習科(6ヶ月)へ進学することができます。
資格 高等学校教諭1種免許状(商船・工業)を取得することが出来ます。航海システムコースは、第1級海上特殊無線技士、船舶衛生管理者の資格を取得することが出来ます。乗船実習科修了後、海技試験に合格すれば、3級海技士(航海)の免許を取得することが出来ます。
沿革
明治8年(1875年) 私立三菱商船学校を設立(その後、国立東京商船大学)
昭和32年4月(1957年) 国立東京商船大学と改称(商船学部航海学科)
平成2年4月(1990年) 商船学部の全学科を改組し、商船システム工学課程航海学コース設置
平成15年(2003年) 東京商船大学と東京水産大学との統合に伴い、「東京海洋大学・海洋工学部・海事システム工学科」に改組
就職先
船舶運航、海事技術および情報技術の専門的な教育と、実験・実習重視の実践的な教育をおこなっているため、幅広い分野への就職をすることができます。昨年度の就職率は98%です。また、大学院進学を重視しているため、高度技術者や高度職業人への道も開かれています。
【業種】
海運、陸運、倉庫、港湾、航空、造船、商社、保険、貿易、メーカー、物流、IT関連、教育・研究機関、官公庁
【職種】
船舶職員(船長・航海士)、海技技術者、運航管理者、海事代理士、港湾管理者、情報システム技術者、ソフト開発者、海事コンサルタント、教育・研究者、公務員
社会的評価
(1) 文部科学省現代GP(現代的教育ニーズ取組支援プログラム)に「海事英語学習・評価プログラムの開発 −海事・海洋英語教育の世界的拠点を目指して−」が採択(平成17年度)されました。海事・海洋英語教育の世界拠点を目指す本学の試みの第一歩として、外国航路の船舶運航管理者等の海事専門技術者に必要な英語運用能力を養成します。
(2) 文部科学省現代GP(現代的教育ニーズ取組支援プログラム)に「食品流通の安全管理教育プログラムの開発」が採択(平成16年度)されました。産地から食卓まで、全流通過程における安全・安心を目指します。
専門科目
■1・2年次 共通
航海システム概論、船舶工学基礎論、船舶運航管理概論、短艇実習、海洋実習、航法システム論、船舶工学、航海気象学、情報計測工学、航路論、航海英語、プログラム技法、情報システム工学、電子工学基礎理論、制御工学概論、プログラミング演習、複合一貫輸送工学 他
■3・4年次 航海システム系科目
信頼性工学、国際法概論、航海英語、信号処理、航海環境論、電子回路工学、海事法規、操船論、海事法規、安全運航論、組織管理学、海運経済論、海事情報計測、商取引法、海洋法、海上交通システム論、安全運航論、衛星測位工学,海運実務論、運航制御論、船舶実習 他
■3・4年次 情報システム系科目
信頼性工学、運航支援システム設計、プロセス制御工学、信号処理、電子回路工学、海事法規、安全運航論、移動体運動解析、データベース、知能ロボット工学、海事情報計測、情報管理システム、舶用制御、海上交通システム論、運航計画論、安全運航論、衛星測位工学、海運実務論、海事情報ネットワーク、画像処理工学、法と情報、システムプログラム技法 他
■実験・実習・演習
短艇実習、海洋実習、船舶実習、海事システム工学演習、海事システム工学ゼミナール
大学院
博士前期課程:海運ロジスティクス専攻 修士(工学)
博士前期課程:海洋環境保全学専攻 修士(工学)
博士後期課程:応用環境システム学専攻 博士(工学)
研究内容
練習船「汐路丸」

長さ50m、総トン数425トンの練習船です。 この汐路丸を用いて操船、航海計器、船舶工学、海洋環境等に関する様々な実習が行われます。
汐路丸を用いた自動操船実験

GPSにより船の位置を求め、コンピュータを用いた自動制御で設定した航路をトラッキングする実験です。
操船シミュレータによる大型船の操船(港内操船中)

半径7mの大型円筒スクリーンを持つ世界でもトップクラスの操船シミュレータです。着桟操船、狭水道航行、タグボート支援操船等を模擬できる正確な運動推定モデルと各種船型のデータを活用しています。 学生や船会社のオフィサーに対する操船訓練の他、様々な教育・研究に利用されています。
画像処理による船舶の動き解析(画像処理により抽出した対象の位置と動き)

安全な航行のため他船の動き等を監視する技術が望まれています。ここではそのような技術の基礎とするため、計算機処理により自船から見た他の対象の大体の位置や相対的な動きを動画像から抽出しています。
GPSによる移動体制御実験

ゴルフ場の芝刈り機の自動操縦を実現するため、安価なGPS受信機を用いて数cm精度の測位を可能とする計算アルゴリズムの開発を行っています。実用可能なソフトウェアを開発するために様々な環境下でデータを収集しています。
超小型GPS受信機の性能評価のためのデータ収集風景

GPS携帯用の超小型受信機は、より高性能・高機能化を目指して開発競争が繰り広げられています。数社から新しく開発された受信機の客観的評価のために評価キットが持ち込まれ、データが収集されて、高性能受信機によるデータと比較されます。
東京湾船舶交通観測レーダネットワークシステム(リモートレーダのアンテナ)

観音埼に設置した船舶交通観測用リモートレーダのアンテナです。 このレーダを大学の実験室からリモートコントロールし、インターネット経由で東京湾を航行している船舶のレーダ映像を監視・記録しています。
東京湾船舶交通観測レーダネットワークシステム(リモートレーダの監視画面)

インターネットで送られてきた浦賀水道を航行している船舶のレーダ映像です。画面左側が三浦半島、右側が富津岬です。この船舶航行データを解析し、より安全で効率的な海上交通システムを構築する研究を行っています。
カッターによる帆走実習

2年次の夏に長さ9mのカッターを用いた帆走実習があります。 風をつかみ潮流を考慮してカッターを帆走させるこの実習は、シーマンシップの育成に大きな効果を上げています。
問い合わせ先
〒135-8533 東京都江東区越中島2-1-6
国立大学法人 東京海洋大学 海洋工学部 入試係
TEL:03-5245-7315 FAX:03-5245-7332
E-mail:e-nyusi"AT"kaiyodai.ac.jp ("AT"を@に置き換えてください)
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